花粉症とは
花粉症とはスギやヒノキなどの植物の花粉が原因となり、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を起こす病気です。季節性によることから「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれています。
花粉症の原因とは
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が、鼻や目の粘膜を刺激することによって起こるアレルギー疾患を指します。
特にスギ花粉症は冬の終わりから春にかけて、くしゃみや鼻水などの症状がでます。
日本ではスギの他、ヒノキ、イネ、などの植物の花粉が花粉症を引き起こすと言われており、特に飛散量が活発になる春にはくしゃみや鼻水などの症状で多くの人を悩ませています。
花粉症の症状とは
花粉症の症状には主にアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎があります。
アレルギー性鼻炎の症状
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
アレルギー性結膜炎の症状
- 目のかゆみ
- 充血
- 涙目
他に肌荒れ、咳やのどのかゆみ、頭痛などが現れる人もいます。
花粉症の初期治療とは
花粉の飛散が始まると、1~2週間にわたって、花粉を浴び続けると鼻の粘膜では炎症が起こります。
そのまま何もせずに放っておくと炎症が進み、回復までに時間がかかります。
そこで、近年では花粉が飛散する前から治療を始め、症状の進行を防ぐ初期療法が推奨されています。
比較的に症状が軽い段階から薬で治療し、重症化を防ぐというものです。
薬での治療は花粉の飛散が終わる時期まで続けることで、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を軽減します。
花粉症の治療法とは
花粉症の治療には薬物療法、手術療法、免疫療法の3つがあります。
薬による治療が一般的ですが、薬物療法の場合、一時的に症状がおさまっても花粉が飛散する時期になると、再び治療が必要になります。
そこで根治治療が注目されています。
舌下免疫療法はスギ花粉の抗原エキスを浸透させた小さなパンを舌の中に入れ、約2分保持したあと、飲み込みます。これを1日1回または週1回行う。
2年間の継続で効果があることが期待されています。
花粉症の免疫療法には注射をする方法もありますが、副作用の問題から対象は小学生以上となっています。
舌下免疫療法はスギ花粉に特異的に反応を起こす人であれば、幼児から高齢者まで幅広く治療ができること、通院回数が減らせるなどのメリットがあります。